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山号、「犬鳴山」の義犬伝説。 宇多天皇の御代、紀伊の猟師が弓をつがえ、一匹の鹿に狙いを定め射ようとした際、連れていた犬が突然けたたましく吠えだしたため鹿を逃してしまう。 怒った猟師は腰の山刀で愛犬の首をはねた所、その首は今まさに猟師に襲いかかろうとしていた大蛇に噛みついた。 愛犬が主人が大蛇に狙われていることを知って鳴いたのであり、主人を大蛇から助けたのである。 事の意外さを知った猟師は、自分の命を助けて死んだ愛犬をねんごろに葬り、弓を追って卒塔婆とし、七宝瀧寺の僧として永く愛犬を供養したという。 このことを伝え聞いた天皇は、「報恩の義犬」といたく感動し、七宝瀧寺に『以後、「いぬなきさん」と改めよ』と勅号を賜った。
この義犬伝説に深く心を動かされた土佐の鍛冶屋、豊国が精魂込め鍛え上げた《「義犬伝説(ぎけんでんせつ)」狩猟刀9寸》。 日立安来鋼青紙2号を芯材に軟鉄と和鋼を片面7層で挟みこみ鍛えた刀身は、その切れ味、耐久性で土佐刃物最高峰と言える。 刀身に浮かぶ刃紋は鍛え尽くした証、豊国入魂の業物である。
鹿角風古美仕上げの牛骨を使用した木鞘と、安全対策のヒルト、革バンドが付き、使い勝手も申し分ない剛刀である。
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売価(税込):55,000円
売価(税抜):50,000円
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