よさこい節に月の名所は桂浜と歌われる桂浜は、弓形にのびる白砂青松の美しい浜。かつて旧暦三月一五日の満月の頃、桂浜龍王岼にある海津見（わたつみ）神社の舂の大祭、龍宮祭が毎年盛大に行われた。この江戸時代から続く由緒ある祭りが、二〇〇八年地元の有志らによって見事に復活。龍王岬を龍の頭に見立て、曲がりくねった全長約一五〇メートルの胴体を表現。桜の花びら舞う申、海上・海中安全、さらに恋愛成就の神の便いとしてこ夜、龍が桂浜に舞い降りた。土佐の鍛冶として誰よりもこの地を愛する四代目鍛冶・豊国が、龍宮祭復活を記念し、また海津神社への祈念の意味を込め鍛えた余龍王刀（りゅうおうとう）九寸。ダマスカス鉄と鋼を15回打ち合わせ、日立安来鋼青紙二号を片面7層で挟み込み鍛えた刀身の切れ味は、まさに絶品で豊国入魂の業物である。一体型の柄は、折れず抜けずで、ロープを巻くことで水や脂に濡れても滑りにくく、自在に操れる。鞘は世界三大銘木のひとつ、鬼胡桃の木鞘。耐衝撃性に優れ、強度・耐久性も申し分なし。また携行に便利な牛革ベルトを装着。豊国の溢れんばかりの熱い想いが迸る、手元に置きたい一本。


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