目が覚めるような、鮮やかな青が美しい拵え 黒潮が届ける海の恵みと四国山脈に連なる猟場という独特の風土を背景に、16世紀より生まれたのが土佐打刃物です。江戸時代の天保期に頂点を極め、現在も400年を超える奥義が脈々と受け継がれています。 昔ながらの達人技を継承する「いごっそう(=頑固者)」の手技が生み出す芸術性あふれる刃物作品は、愛好家を魅了してやみません。 この『海王丸』は、丹念に鎚をふるい、比類なき切れ味を実現。一般的な鉈と同じように土佐オリジナル白鋼を幾重にも折っては叩き、なんと0.5cmまで凝縮させてあるため、強靭さはそのまま。 そして、一段と目を惹くのは、海王丸の名にふさわしい前代未聞の青色。刃物のグリップと鞘に15度重ね塗りされた斬新な深い青に黒漆を散らして、重厚な仕上がりを実現しました。 美しい模様も必見。土佐の桂浜に打ち寄せる波を思わせる鋼材の美しさに高い芸術性を感じさせます。刀身には「波に千鳥」の家紋が精緻に刻印。これは波を世相に例え、大波も小波も乗り越えていくことを意味しており、夫婦円満や家内安全、健康長寿を表しています。 海に山に用いるにふさわしい名品をぜひこの機会にご所蔵ください。 (東京書芸館カタログ記事より抜粋) |
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